「遙かなる時空の中で6」プレイ日記

 

第8回「エンディングを迎えてはみたけれど」

 

 ――夜会当日。

 会場である日比谷の陸軍会館には、着飾った紳士淑女が集い、華やかな空気に包まれています。

 ちなみに、ドレスアップした梓の姿も見られます。花火大会で選んだ相手によっては、スチルも見られます。

 ルードくんの場合は、残念ながらスチルなし。

 代わりに、政虎に梓との関係を冷やかされて戸惑うルードくんの姿を見ることができました。政虎が鬼の首でも取ったかのようで、いかにも楽しそうだ(笑)。

 

 この「夜会」でも、事件こそあれ、ストーリーの進展はほとんどありません。

 ただ、久しぶりにダリウスに会えました。

 

 いや、本っ当に、久しぶりでしたよ。

 ルードくんイベントでちょこちょこ顔を見てはいたけれど、梓がダリウスと対面するのは、2章で別れて以来です。

 プレイヤー的には、あの時の憤りもとっくに薄れてました。だって、出てこないんだもん。

 

「遙か6」のコンセプトは、鬼の一族と帝国軍の争い、それに巻き込まれる主人公、のはずですよね?

 少なくとも3章においては、そんな争い、影も形もありませんでした。

ダリウスの個別イベントを見ていれば、もちろん違うんでしょう。だけど、「鬼の首領」がメインのストーリーに全くといいほど絡んでこないってのは、おかしくない?

影で何か企んでる描写とか、事件のひとつやふたつ、あってもいいはずなのに。

 

 この「夜会」イベントで4章は終了。

 続いて5章、その後に最終章となります。この最終章がいわゆる「個別エンディング」ですね。前述の通り、管理人はルードくんを選んでいます。

 

 5章では、ようっっっやく、主人公が動きます。

 帝国軍に隠された謎を知るべく。

 その内容、および5章〜最終章の展開については、ネタバレになるので、ここでは伏せることにして。ひとまずエンディングを迎えた今のプレイヤーの気持ちを、簡単にまとめておきます。

 

 終盤の展開とエンディングについては、さほど納得のいかないものではありませんでした。

 物語の落としどころとしては、まあ悪くないんじゃない?という感じ。

 個別エンドについてはさすがというか、胸が熱くなるシーンもありました。

 

 ただ、いかんせん、主人公が動くのが遅過ぎ。

 プレイヤーの予想では、梓はまた鬼の一族サイドに戻ることもあるだろうと思ってたんですよ。一時的に軍に身を置くことはあっても、メインはあくまでそっちだろうと。

 なのに、いつのまにか軍に腰を据えちゃって、動く気配もなく。

ルードくんイベントでも、「自分たちは所属する組織も目的も違う」みたいなセリフが出てきます。梓は軍の目的や理念なんてよく知らないはずなのに、既に「軍の人」扱い。正直、違和感を覚えました。

 

 あと、物語の核心部分である「鬼の一族の目的」について。

終盤でようやくダリウスが話してくれますが、こちらは思ったほど深刻な内容ではありませんでした。

 目的自体が間違っているとか、問題を含んでいるわけではない。むしろ、目的自体は「正しい」。

だからこそ尚更、あんな過激な手段に訴えた理由がよくわかりませんでした。

 

 ゲーム中、鬼の一族は「帝都の闇」とか「帝都の真実の姿を見てほしい」みたいなセリフをたびたび口にしていました。

 この言葉からは、帝都自身が闇に侵されている、一見、平和に見えても、実体はそうじゃない、本質的な部分が歪んでいるんだ、自分たちはそれを変えたいんだ……みたいな意味が伝わってきます。

 

 でも、実際にエンディングを迎えてみれば、おかしくなっていたのは、あくまで帝国軍の上層部のみ。

 それならもっと違うやり方があっただろうと、思わずにはいられません。

 ダリウスは軍内部にもコネを持っていたようですし、現在の体制に不満を持つ人は軍にも居たでしょう。

 目的次第では、鬼の一族とだって手を結ぶ、という考えの持ち主が皆無だったとも思えません。

 現に、有馬たち精鋭分隊は軍の「計画」に憤りを覚えていたし、ルードくんの話に出てきた元・軍人の村野というキャラも、大事なのは出自よりこころざしである、と考える人物でした。

 そういう人たちと協力しあいつつ、現在の上層部を倒し、体制の一新を図る、というのでよかったのでは?

別に、あんなテロまがいのやり方選ばなくても……。あれではむしろ敵を増やしているだけだし、黒龍の神子には逃げられるし(笑)。

そもそも、梓に目的を隠し続けた意味がわかりません。「自分の目で確かめてほしい」とか言っていないで、さっさと教えてしまえばよかったのでは?

 

 以上、それなりに見るべきところはあったけど、どうにもストーリー展開に納得がいかない。そんなラストでした。

 次回は、「遙か6」の感想・まとめです。




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